検査・治療機器

アジア獣医電気化学療法研究会 鹿児島大会に参加しました!

9月13日に鹿児島で開催された 「第5回 アジア獣医電気化学療法研究会(AVECS)鹿児島大会」 に参加してきました。

電気化学療法(ECT)について

今回の学会では、当院でも導入している 電気化学療法(ECT:Electrochemotherapy) について、実際の症例や治療方法、治療成績などを中心に学びました。

電気化学療法は、抗がん剤を投与したあとに腫瘍へ短い電気パルスを加えることで、 腫瘍細胞の中に薬剤を取り込みやすくし、 腫瘍に対して抗がん剤の効果を高める治療です。また、治療した部分では止血効果(Vascular lock)が期待できるほか腫瘍に対する免疫反応にも影響を与える可能性があると考えられています。

主に皮膚や皮下、口腔内などの腫瘍に対して行われ、 腫瘍の種類やできている場所によっては、 手術が難しい場合などにも治療の選択肢になります。

(*AIで図を作ってみました。最近は学会のスライドなどもAIが活用されているのが当たり前になってきましたね。)

学会では、実際に電気化学療法を行っている先生方から、様々な症例についてのお話を聞くことができ、治療方法や実際の運用について改めて学ぶことができました。欧米では少し前から活用されていたようですが、日本では比較的新しい治療法のため、各先生方が症例ごとに工夫しながら治療に取り組んでいることも印象的でした。また、犬や猫だけでなく、エキゾチックアニマル(ハムスター、モルモット、フェレット、小鳥、ハリネズミなど)の腫瘍に対しても治療例が報告されており、今後さらに応用の幅が広がっていきそうです。

その後の情報交換会でも、小動物臨床全般や電気化学療法について、熱い話や将来展望を語り合うことができました。オンラインセミナーも便利ですが、こうして直接会って話をすると、その場ならではの熱量を感じられるので、現地に足を運んで勉強する方が個人的には好きです!

鹿児島大学動物病院を見学

また翌日、 九州の小動物診療の中心である鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院 を見学する機会にも恵まれました。

大学病院で電気化学療法が実際にどのように運用されているのか、 治療の流れや手技についても学ばせていただきました。

施設や診療、手術に関して詳しく丁寧に説明してくださった先生方にはこの場を借りて改めて感謝申し上げます。

学会で講演を聞くだけでなく、実際の治療現場を見学できたことで、 細かな手技や運用についても理解を深めることができました。とても貴重な経験になりました。

当院でも電気化学療法を行っています

電気化学療法が適用できるかどうかは、 腫瘍の種類や場所、大きさなどによって変わります。 手術や放射線治療、抗がん剤治療など、他の方法も含めて、 その子とご家族にとってどの治療が良いのかを一緒に考えていきます。

今回の学会や大学病院の見学で学んだことを、今後の腫瘍診療に役立てていきたいと思います。

電気化学療法についてさらに詳しく聞いてみたいという方は、診察の際にお気軽にご相談ください!

鹿児島といえばやはり桜島。滞在中は天候にも恵まれました。

田中


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